日田市民の心は福岡にある説を検証してみた。バス・買い物・テレビで比べた結果 -大分県日田市-

どうも住所は大分、心は福岡。マーです。

日田市民は、休みの日になると、なぜか福岡方向にハンドルを切る傾向があります。ここで言う福岡は、福岡市だけでなく、久留米・うきは・朝倉あたりも含めた「福岡県」のことです。

ただ、これは私の体感です。そこで今回は、この「日田市民の心は福岡にある説」を、距離・バスと電車・買い物・川と言葉・テレビの5つで検証してみました。

先に結論を言うと、住民票は大分、財布は福岡でした。

検証1:距離は、ほぼ互角

まずは距離です。市役所どうしの直線距離を、地図の緯度・経度から計算してみました。

  • 日田市役所 → 福岡市役所:約58km
  • 日田市役所 → 大分市役所:約63km
  • (おまけ)日田市役所 → 久留米市役所:約40km

福岡市の方が5kmほど近い。ほぼ互角といっていいでしょう。

車でも同じです。日田市の観光サイト「おいでひた」によると、日田までは福岡ICからも大分ICからも約1時間10分。まさかの同着でした。

地図の上では、日田は福岡と大分のほぼ真ん中にいます。距離だけでは、心の行き先は決まりません。

検証2:バスと電車は、福岡の勝ち

次はバスです。日田から乗れる高速バスの数を比べてみました。

福岡方面:ひた号

  • 日田発は平日1日32便、土日祝30便
  • 日田バスターミナルから天神まで約1時間35分。だいたい30分おきに出ています

大分方面:とよのくに号(スーパーノンストップ)

  • 日田から乗れるのは平日1日20便、土日祝24便
  • 乗り場は「高速日田」。朝の1便目は、大分駅前(要町)まで約1時間13分

平日で比べると32便対20便。大分行きも意外と多く、時間だけなら大分行きの方が早いくらいです。

ただ!ひた号は、その名のとおり福岡と日田を結ぶバス。とよのくに号は、福岡と大分を結ぶバスが、途中の日田に寄ってくれる形です。とよのくに号さん、ありがとう。

乗り場は高速道路上なので、付近の駐車場に停めて階段で登って行く必要があります。荷物が多い場合は少し大変かもしれません。

なにはともあれ福岡行きのバスが30分おきに出ている。そりゃ心も福岡に向きますよね。

電車(JRの特急)でも、博多までは約1時間10分、大分までは約1時間40分。ここでも福岡の方が30分早いです。

検証3:買い物は、県外が大分市の7倍

いちばん正直なのは財布です。大分県の「消費者購買動向調査」に、日田市民がどこで買い物をしているかの数字がありました。

少し前のデータですが、令和4年度(2022年)の調査で、服や靴などの「買回品(かいまわりひん)」の買い物先はこうです。

  • 日田市内:59.9%
  • 県外:22.2%
  • 大分市:3.1%

県外が大分市の約7倍。贈り物(贈答品)でも、県外18.1%に対して大分市は2.6%でした。

この「県外」が具体的にどこなのか、日田市だけの内訳は載っていませんでした。ただ、日田と県境を接しているのは福岡県と熊本県です。服を買いに小国方面、さらには阿蘇の山を越える日田市民は、たぶん少数派かと思います(いると思いますが)。

ちなみに私の場合、買い物に行くのは大分市や別府市よりも、久留米市や筑紫野市、天神の方が多いです。

検証4:川も言葉も、西を向いている

日田の川(三隈川)は、そのまま筑後川になって久留米を通り、有明海へ流れていきます。百科事典(コトバンクの改訂新版 世界大百科事典)にも、こう書かれていました。

「地形が筑後川の流路である西に開けているため、古くから生活面では福岡県側との関係が深かった」

江戸時代の日田の商人も、盆地の産物を川で下流へ運んで商売をしていたそうです。川が西に流れているので、人もモノもお金も西に流れる。分かりやすいです。

言葉もそうです。日田弁は、大分の「豊日方言」と、福岡・佐賀・長崎・熊本の「肥筑方言」の境目にあります。そして、肥筑方言の特徴が多く見られる、という解説もあります。大分弁というよりも、福岡(博多弁)に近いものがあるかと思います。

検証5:テレビは、大分・福岡・佐賀の全部入り

最後はテレビです。

日田では、大分の局も福岡の局も全部映ります。さらにサガテレビまで映る。大分市の方では大分の局しか映らないらしいので、チャンネルの数だけは県庁所在地に勝っています。

判定:住民票は大分、財布は福岡

5つの検証をまとめると、こうなりました。

  • 距離:ほぼ互角(福岡市がちょっと近い)
  • バスと電車:福岡の勝ち(高速バスは平日32便対20便)
  • 買い物:県外の圧勝(大分市の約7倍)
  • 川と言葉:どちらも西向き
  • テレビ:大分も福岡も佐賀も映る全部入り

というわけで、「日田市民の心は福岡にある説」は、ほぼ立証です。

※情報は2026年10月22日時点のものです。出典:西鉄「福岡・福岡空港〜日田(ひた号)」「とよのくに号」、おいでひた「アクセス」、大分県「消費者購買動向調査(令和4年度)」、コトバンク「日田」ほか。最新の時刻は各社の公式サイトでご確認下さい。

とはいえ、逆に考えると日田は福岡から来やすい街ということ。天神からバスで約1時間35分、博多から特急で約1時間10分です。11月は天領まつりと千年あかりの季節です。福岡のみなさん、もっと日田に遊びに来て下さい。

「うちの地元も、県庁所在地より隣の県の方が近いぞ」という方がいたら、ぜひ教えて下さいませ。

ではまた。

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