はじめに
隈町散策(前編)の紹介
お世話になります、編集長のRです。
前編のマー君に代わり、隈町散策の後編は私が執筆していこうと思う。
↓前編の記事はこちらより
リニューアルしてサウナが全居室に設置された老舗旅館【萬屋】さんや、名物そば饅頭のお店、方向性の変わっていく碇ゲンドウ等、無駄もありつつ盛り沢山でお送りしているのでぜひ読んで欲しい。そして何度かは後悔もして欲しい。
散策再開
マー「バスケがしたいです」 俺「ダメです」
穏やかな気候の中、中年二人で昼の旅館街をブラブラするのは別段楽しいものではない。
ただ、様々な発見があることも事実。個人宅なのかお店の駐車場かは確認できなかったが、ストリートなバスケットゴールを発見した。
ライターのマー君は高校時代、クラス対抗バスケ大会で準優勝した経歴を持っている。チーム内のバスケ部からパスを受け、それをリターンするという作業だけで準優勝まで上り詰めた猛者なのだ。
実は隈町には誰でも使用できるバスケットゴールが一つ設置されている。
今回のゴールをそこに設定し、我々は次のスポットへ向かう。
関係ない話かもしれませんが、中学の時スラムダンクの板倉っていうキャラがゴール決めた後に親指下げて「ボン!」って挑発してくるのが好きすぎて、数人でバスケットボールをワンバン蹴りして失敗した奴に「ボン!」って挑発する【板倉ゲーム】というのが流行ってました。
マジ関係ねぇ。
祇園山鉾会館
ユネスコ無形文化遺産にも登録された「日田祇園の曳山行事」で巡行する山鉾6基の見送幕などを常設展示。※日田祇園祭は7月20日過ぎの土日。
引用元:公式ホームページ
https://oidehita.com/archives/365
日田市を代表する祭り『日田祇園』の山鉾が間近で見れる施設。
来年の祇園時期に近づいたら改めて紹介しようと思うので今回は外観のみ。
すぐそばにある藤の木も、4~5月頃に見頃となるのでそちらも注目したい。
■住所
日田市隈2-7-10
■入場料
・大人320円 ・小中高生220円
■営業時間
9:00~17:00 (定休日水曜)
■お問い合わせ
0973-24-6453
八坂神社
外観
祇園山鉾会館の向かいにあるのが【八坂神社】
八坂神社という名前の神社は全国に約2300社あり、総本社は京都にある。豆田町にもある為【隈八坂神社】とも呼ばれる。
祇園と深い繋がりがあり、京都の総本社は『祇園さん』と呼ばれている。
祀っているのは素戔嗚尊(すさのおのみこと)である。
素戔嗚尊とは
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)の息子であり天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟。
八岐大蛇(やまたのおろち)を退治し天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)、後の草薙剣(くさなぎのつるぎ)を所持していたという、その辺りの日本史好きにはたまらない神様の一人。
入ってみる
…何やってんの?
鳥居や参道の中央は神様の通り道になっているので
基本的には右か左を通るのが礼儀なんです。
マジか、気にしたことなかったわ。
鳥居の前で一礼し、我々は神社内へと向かう。
手水舎(ちょうずや)が出迎えてくれたが、ひしゃくが置いていなかった為正式な手順ではないが手を洗ってから参拝する。
叢雲の松
入って左側に突然現れるのがこの【叢雲の松】。高さ3メートル、長さ35メートルに及ぶ迫力満点の松の木である。
『叢雲』は群がり立つ雲という意味で命名されたとの事だが、先程の素戔嗚尊が所持していた天叢雲剣とも意味合いが通じるのでとても素敵な名前だと感じた。
謎の繭だかキノコだか分からない付着物もとても素敵だと感じた。
二代 後藤豊三郎
叢雲の松の隙間から時折見える銅像に目を向けてみる。
『二代 後藤豊三郎』との表記があった。
後藤氏(後藤家)は日田市の林業界において非常に重要な人物であり功労者との事。
この二代後藤豊三郎氏は昭和天皇が日田に来られた際に自身の製材所『ヤマキチ』を案内したという人物。
この八坂神社との関係は調べても分からなかったが、銅像になる程の人物だったことが分かった。
とにかく、地元にこんなにも凄い松の木があることを知らなかったのでこの時点で勝ちである。勝確である。この後に素戔嗚尊パワーを頂けると考えれば勝確の確定で勝確確である。意味は特にない。
参拝する
お賽銭を入れる時は、投げずに納めるのが礼儀です。
神様へのお供え物であるお賽銭を投げるのは失礼になりますので。
おぉ、そうなんだ。っていうか急にどうした。
無事参拝を終えたので、横に設置されているおみくじを引くことにした。
おみくじを引く
一枚20円!一般的な神社では100円、種類によっては4~500円するこの時代に、言葉は合ってるか不安だが非常にリーズナブルである。
はいはい、マー君が引くのね。今回私は見守りに徹しよう。
20円を入れるとしっかり排出された。管理がしっかり行き届いてる様子だ。
いや何の顔?
末吉か。一般的に末吉は吉シリーズの中では一番下、凶の一個上だそうだ。あまりいい運勢ではないが今後の彼の活躍に期待し青ひげすげぇなオイ!!
三隈川方面へ向かう
路地裏を抜けて
隈といえば三隈川、という事で川沿いへ出て散策してみようと思う。
路地裏には様々な張り紙があった。カメラ作動中という事から、以前この辺りでは立小便が多くあったのだろうと感じた。飲み屋さんが多いので間違いあるまい。
そんなに貼る?
立小便ロードを抜けると眼下に三隈川と亀山公園が広がった。
川沿いへ
三隈川の向こうに見えるのが亀山公園。
広い駐車場もあり、特に夏場は水遊びに家族連れで訪れることも多い公園だ。
うん、どいて?
初夏の風がとても心地よく、川沿いを散歩するだけで心が豊かになり、人に優しくできる、そんな気さえしてくるのが不思議だ。
だからどいて?
魚おるやん!じゃないのよ。
「押すなよ?」と言ってくれればためらうことなく突き落とせたのに。
映えるスポットがあるとか、人気のスイーツがあるとかじゃなく、自然に感謝する。それが人間の本質でありこれから目指すものだと感じる。
彼はこの後幸来軒さんの焼きそばを持ち帰りする事で頭がいっぱいになっているのであまり深くは見ないようにしよう。
お見合い写真か。
スマホのパノラマ機能を使って美しい三隈川を横長に撮影してみる。
少し歪みがでてしまったが、抜けるような風景が撮影できたと思う。
緑橋へ
日田市を撮影する際によく使われるのがこの緑橋。
橋を渡って亀山公園までのんびりと散歩ができる。
橋の上からだと風景も違って見える。
GLAYのテルばりに両手を広げてハウエバーすれば「日田市は俺のものだ」的な錯覚に陥る事だろう。
昔のビートたけしみたいに走るんじゃない。
黄昏な彼は置いといて、この桟橋で撮影した動画にいいちこのCMでお馴染み『また君に恋してる』を合わせた物2パターンをインスタにて公開してるので是非見ないで下さい。
ね?
見て得る物は無く失うものは少なからずあったでしょ?
お口直しに川辺に咲いたムラサキツメクサでもご覧下さい。
最終目的地 隈町公園へ到着
ゆったりした雰囲気
という事でバスケットゴールのある最終目的地『隈町公園』にたどり着く。
公衆トイレやブランコ・滑り台といった遊具も設置されているのでちょっとばかり一休みできる癒しスポットだ。
クローバーも沢山あるので4つ葉探しをして一日を過ごすのも良いかもしれない。
ベンチで一休み
三隈川を眺めながら日陰で休憩。
マー君はこう見えて潔癖な症状があるので細かい汚れをチェックしている模様。はよ座れ。
そこならいいんだ!
結構歩いたうえに、日差しがあるとやはり暑い。
「シンジ、エヴァに乗れ…」じゃねーのよ。前回散々見たし。
バスケットマン マー
ではこの広々とした場所でバスケの腕前を見せて頂こう。今回の目的はこれだったからね。
ちなみにもちろんボールは無い。エアーボール、エアーシュート、エアージョーダンで表現してもらう。
『エア・ジョーダン』な。
うるせぇ。
まずは高さと距離を確認。
あんな小さいリングにボールを投げ入れるのだからプロは凄い。
NBAともなれば、3ポイントシュートの成功率が5~60パーセントを超える選手もいるそうだ。ゴールまでの距離はなんと6.75メートル。
なるほど、ワンピースに登場する『白ひげ』の身長が6.66メートルなので横になった白ひげ一人分の距離と考えれば分かりやすいですね。ちなみに彼の持っているナギナタの名前は『むら雲切(むらくもぎり)』、なんと八坂神社の叢雲の松との共通点も出現しました。おみくじの青ひげ発言もこの為だったんですね。伏線回収成功ですアニキ!
ヘー
と言ってる間にドリブル開始。
なるべく腰を低くするのがポイント。決して「おっちゃんこんな小さい時からキミの事知ってるんやで」の構えではない。
そしておもむろにシュート!…いやリバウンドか?えー、リバ…どっちだ!
これがシュートか!足がぴょんってなってる部分でうまく球の角度を調節しているに違いない。
そして当然入らない!宙に舞ったボールの行方を確認する。
またしてもリバウンド!なんだそのポーズ。
「ゴールが中古ですわ」顔すんな。今回はここまで!
さいごに
前編・後編に渡り紹介しました隈町。
萬屋さんやおやどカフェさんのように新しい施設もあり、夜にはお酒を求めて賑わう様子もある。
昔ながらのお菓子屋さんや日田焼きそばの名店、川沿いなど回ってみれば素晴らしい場所が盛り沢山なので是非とも散策&買い物をして欲しい。派手さこそ無いが情緒あふれる街並みに心が洗濯される事だろう。
日田市の中心部にあるので、隈町の旅館に泊まってそこを拠点に日田散策を楽しむこともできる。コロナの規制も落ち着いてきたので復活するイベントが今年から増えてきた為見どころは多い。
隈町のもっと溢れる魅力を皆様自身で歩いて確認していただけると嬉しいです。ではまた。
https://my-life-of-hita.com/kumamachi-sansaku/